コース02苓北・富岡 西海岸と東海岸 歴史を感じる街並みウォーク

富岡海水浴場を起点に、苓北町富岡の西海岸と東海岸を歩くコースです。 陸繋砂洲(トンボロ)の独特の地形上にある富岡地区では、異なった趣きの両海岸を手軽に楽しむことができます。 西海岸では透明度の高い海を、東海岸では遥かに雲仙岳を望むことができ、自然の雄大さを感じることができます。加えて富岡城をはじめとした、富岡の歴史や街並み・文化を楽しめるコースとなっており、各スポットや道の途中でも、撮影スポットとなっており楽しむことができます。 平坦な土地を廻る手頃なコースのため、朝食前のウォーキングコースとしてもお勧めです。

 

コース案内


所要時間 ゆっくり歩いて約50分

距離 約4㎞

1.富岡海水浴場(スタート地点)→ 2.賴山陽公園 → 3.雲舟窯 → 4.林芙美子文学碑 → 5.富岡郵便局 → 6.富岡港船客待合所 → 7.富岡城大手門跡 → 8.賴山陽宿泊の地 → 9.富岡小学校 → 10.鎮道寺 → 11.白岩崎キャンプ場 → 12.富岡海域公園展望所

01富岡海水浴場(駐車場)

目の前の海水浴場は2006年度環境省全国「快水浴場100選」に選定された海水の透明度が非常に高い天草灘に面した海水浴場です。海面がコバルトブルーに輝き砂質の良さも満点で、沖合には消波ブロックを設置し両側には自然石を使った突堤を設けているため、約300mのビーチ内は大変穏やかで小さなお子様連れでも安心です。

海岸沿いの散歩道

スタンプ獲得のSpotを富岡海水浴場の駐車場にある富岡海水浴場の看板前に設定しています

 

富岡海水浴場

●駐車場あり/普通車60台、大型バス4台

02頼山陽公園

賴山陽先生は幕末の儒学者で、1818年茂木(長崎県)から富岡を目指している時、船の中で「泊天草洋」が作られたと言われています。歌碑は「雲耶山耶(くもかやまか) 呉耶越耶(ごかえつか)・・・」で始まり東シナ海に沈む夕日が輝きだした明星に浮かび上がる天草の海の風景がドラマチックに歌われています。当地は賴山陽公園として整備され、1~3月にかけては公園内に熊本県指定天然記念物のハマジンチョウが淡い紫色の可憐な花を咲かせます。

詩碑解説

ハマジンチョウの花

 

賴山陽公園

●駐車場あり/5台

03雲州窯 富岡海水浴場や賴山陽公園の近くに構える工房内では、女性ならではの細やかな作品が並び波の音と潮風を感じながら陶芸体験ができます。使いやすさとシンプルな器作りを心がけている雲舟窯の陶器は、暖かで柔らかい温もりを感じるものばかりです。

展示室の様子

日常使いしやすい器が並びます

 

雲州窯

●営業時間 10時半~17時 ●不定休 ●駐車場あり/1台 ●要予約(雲州窯080-5254-7915

04林芙美子文学碑 1950年4月、長崎から船でこの町へ渡った林芙美子氏は、岡野屋という旅館に泊まり、後にこの町を舞台とした小説「天草灘」を発表しました。この小説には、船中で一緒になった卵行商の女と岡野屋の女主人とのやりとりをもとに、天草女性の人情の細やかさが描かれています。玄関脇には「旅に寝てのびのびとみる枕かな」と刻まれた記念碑が建ってます。 ※ 岡野屋旅館は廃業されていますが、記念碑は見学できます。

旧岡野屋旅館外観

雲舟窯から林芙美子文学碑へ向かう小径

 

林芙美子文学碑

●駐車場なし

05富岡郵便局 おなじみの郵便局。旅の便りを投函してはいかがでしょうか。

 

富岡郵便局

●営業時間 9時~17時 ●駐車場あり/4台 ●定休日 土日祝

06富岡港船客待合所 富岡港は、熊本県と長崎県(長崎市茂木港)を結ぶ重要な交通機関として地域の生活・産業・観光振興において大切な役割を担っています。2018年にリニューアルオープンした富岡港船客待合所には、苓北町の特産品である海産物などが揃っています。天草のお土産も充実しており、ご家族・ご友人にいかがでしょうか。

東海岸沿いの松林を通り抜けて海岸沿いを歩くのがおすすめ

海岸沿いを左折(富岡城方面へ)

海の向こうに雲仙岳が見えます

富岡城が大きく見えてくると、船客待合所はもう間もなく

 

富岡港船客待合所

●営業時間 9時~18時 ●定休日 なし ●駐車場あり

07富岡城大手門跡 天草・島原の乱後の1638年に築かれた大手門跡で、1670年に破城された後も石垣だけは残っていました。昭和期に入り取り崩されたものの、石垣と大手門の跡は2009年に修復されました。道路として使用されている部分には舗装の仕様に工夫を凝らし、かつての大手門の全体像を想像できるようになっています。

大手門石垣の様子(別角度)

大手門説明碑

 

富岡城大手門跡

●駐車場あり

08頼山陽宿泊の地 1818年8月、賴山陽先生は西遊の途次儒者渋江龍淵を訪ねるため長崎から茂木を経て富岡に来遊、名吟「泊天草洋」を草稿された。そのときの旅館泉屋(岡部家)の跡がこの地です。家屋は1830年の富岡大火により焼失しました。

「賴山陽宿泊の地」標識

 

賴山陽宿泊の地

●駐車場なし

09富岡小学校 国道沿いに左側に富岡小学校を見ながら歩きます。右側には「寿覚院」「覚法寺」「鎮道寺」「聞法寺」と4つの寺院が連なります。1873年に富岡小学校として開校され、開校150年を迎える歴史ある地区にある小学校です。

「賴山陽宿泊の地」から富岡城方面へ

スタンプ獲得のSpotを国道沿いのこちらの校舎付近に設定しています

 

富岡小学校

●駐車場なし ●校内への立入り及び児童の写真撮影はご遠慮ください。

10鎮道寺 幕末から明治にかけて活躍した勝海舟は、鎮道寺を二度にわたって訪れ、本堂の柱に落書きをしました。1回目の落書き「日本海軍指揮官 勝鱗太郎」は柱取り替えの際に切り取って保存されています。2回目に訪れた時の「蒸気の御船にのりて再びここ旅に寝せしかば、頼まれぬ世をば、経れども契りあれば、再びここに月をみるかな」と書かれた文字は柱に残っていますが、判別しづらくはなっています。境内にはその落書きの文字を彫った石塔も設置してあり、当時の勝海舟の気持ちに触れることができます。

鎮道寺本堂

鎮道寺入口の説明看板

 

鎮道寺

●落書き見学は要予約(鎮道寺0969-35-0045)、料金無料 ●駐車場あり/15台

11白岩崎キャンプ場 海岸からは、天草灘に沈む雄大な夕日が見られる、雲仙天草国立公園の富岡半島にあるキャンプ場。「富岡海水浴場」にも隣接しており、天草陶石の白岩が海岸一帯に突き出た絶景を、目の当たりにできる場所でもあります。 キャンプ場の施設内には、管理棟・休憩棟・炊事場・トイレ・シャワー室があり、テント・炊事用具は持ち込みのほか、貸し出しもOKです。

キャンプ場から見る夕日

キャンプ場の下にある「白岩崎海岸」

 

白岩崎キャンプ場

●入村料/500円、小学生以下 200円、テント借り上げ料(6人用)1,000円、※テント持ち込みの場合は500円 ●駐車場あり/大型 4台、小型 20台

海洋景観と吉利支丹の哀史で有名な国立公園天草が1970年7月に日本初の海中公園として指定され、この一帯は天草灘の男性的な風景の中に岩礁や断崖が絵の様に連なっており、暖海または亜熱帯性の海域であるだけに、海水の透明度も優れ海中には他では見られない美しい形や色とりどりのサンゴ、魚類、海藻類等が賑やかです。潮流の働きでできたといわれる、陸繁島や砂嘴も特徴のひとつです。海中公園を眺める展望所として整備されています。

 

富岡海域公園展望所

●駐車場あり/20台

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